帯がアバズレとなってるけど、最初に収録されてるのは悲しいお話です。
アバズレの話は最後に収録されてて、この落差がなかなかに激しかったw
随分毛色の違う話をぶっ込んだなとw
オメガバース本もたくさん出てくると
解説ページのデザインがマンネリ化するのでは??
と思ってたら、
今回のかたしなさんのコミックスは、目次も解説も著者近影も帯も、
全部横書きになってました。
あっ・・・その手があったか・・・と思って一周回って自分が負けたような気がしてきたw
ふゅーじょんの装丁はいつもスタイリッシュだと思います。
エロ ★
春待ちの、
これはエロなしの切ないお話なんだけど、
双子の兄弟と幼なじみの男の子×1が出てきます。
3人でいつも仲良かったんだけど
双子の兄は、幼なじみのことが好きだったのね。
お互いそれがなんとなくわかってて、いい雰囲気だったんだけど
双子の弟がΩで
幼なじみが運悪く発情期の時に遭遇しちゃって、
子供ができちゃうんだよね。
事の顛末を全部を聞いた時の兄の絶望的な顔がすごい悲しくて・・・
もう読んでて怒りがぶわっと沸いてきちゃって正直弟と親を恨んだよねww
オメーお兄ちゃんの気持ち知っててわざとそこにいたんじゃねえの!?とかね(全然違います。
生まれる前から兄はα、弟はΩってことがわかってて、お医者さんにも
「αの家系でΩを育てることはかなりの危険を伴います」って言われてたのに、
「大丈夫 私たちならきっとやれるわ」
って親の謎の自信ほんとに謎すぎるんだがw
どっからその自信出てくるの??
この手の台詞ほんとダメだ、おめーらがいくら頑張っても一番大変なのは子供本人だろと
兄が、弟Ωを純粋に心配して「平気か?」って声かけてるだけなのに、
親は「もしかして襲おうとしてるのでは?」って勝手に勘違いして、「何してるの!?」って怒鳴っちゃったりとか。。
「どのみちあのままだと(弟は)誰かに襲われてた、
だから相手がお前でよかったんだ」
って無理して笑って言う兄が切なくてさ。。
当人(兄)以上に自分が周りの人たちを恨むという不思議現象w
最後、手紙はどう考えても反則
もうこの世にいない人が生前に書いた手紙っていうのはさ、現実でも二次元でもドラマでも映画でも泣かずにはいられないよ
幼なじみ「出そうと思ってとっといたんだと思う。結局出せなかったんだな・・・
よかったら読んでやってくれないか」
って、あとは切手貼って出すだけな手紙が、箱にいっぱい入ってるんだよ。。
これがパソコンで打った文章だったら絶対感動半減だったよねww手書きのパワーってすごいよね。
最後は病気で亡くなってしまうんだけど、字がぶるぶるしてるのがもう・・
弟も兄になんて言っていいのかわからなくて、手探り状態なのが手紙から伝わってくるのね。
「自転車の寿命ってどれくらいなんだろ」とか、「こっちは雪がひどいです」とか(笑)
こういう手紙って「ありがとう」よりもこういう何気ない世間話みたいなとこが泣けるんですよね。。
「俺は、ひろの(兄)の欲しいものをすべて横から奪ってしまいました」
を見たとき、まず最初に思ったのが「あ、自覚あったのか」。って自分の性格の悪さね。
「そして気づけば略奪した環境に幸せを感じてしまう自分がいるのです」
これは、さすがに性格がひん曲がってる自分でも、
「はあ!?ずっと罪悪感を持ちながら暮らせよ!!」とは言わないですw
子供には関係ないからね。
暗い気持ちで過ごしてると、そういうのって伝わるもんだし、子供も悪い波動(言ってみたかっただけ)を受けると思うので
悲しいより笑って過ごすほうがいいに決まってます。なっちゃったもんはもうどうしようもないしw
あるもので今を良くしようって思わないといけませんね。
だからこの一文にはあんまりイラッとしなかったです。
でも双子っていつも一緒なイメージがあるけどさ・・・
こう離れ離れになっちゃうのは切ないもんだよね。。
兄は、ショック&どんな顔したらいいかわかんないしで、みんなの前から姿を消して音信不通なって
弟の葬式で久しぶりに帰ってくるわけだけど、
オカン「あんたなんで・・・今まで連絡もしないで!!」ってそらそーなるわなw
そら連絡もしませんわな的な意味で。
自分は何があっても100%兄の味方です。
葬式で再会した兄と幼なじみ(+子供)が、くっつのか?というと、そういうわけでもない。
ここで軽率にくっついてたら逆に「う~ん??」ってなってたと思うので、
ハッキリしたその後が描かれていなくてよかったと思ったw
たまーに兄が会いにくるって感じの関係なのかな。今後、どうなっていくかはわかんないけどね。
蛇のセイカツ
こっちがアバズレのお話です。
ビッチを表現するのはビッチしかないと思っていたが、アバズレという言い方もあるのか。
正確に言うと、アバズレには下的な意味は含まれていないみたいだが、なんかそういうイメージあるよねw
これは途中まで話がよく見えなくて、うーんと思いながら読んでたんだけど、
攻めの正体が判明してからすごい面白かった。
もっかい読みなおすと更に面白かった。
数あるBL作品の中で、こういう話が1つくらいあってもいいかも!と思った。
表題作もそうなんだけど、オメガバースの世界って女にもち○こ生えてて女×女でもいいんですよね。忘れてたw
というわけで女×受けの展開があります。具体的にはなくて、さらっとです。
攻めの正体は、その受けに突っ込んだ女の旦那です。
途中まで無口で無表情で、得体のしれない人だったんだけど、
旦那でした!ってオチはすっごい新しくて面白かったww
この世界では、Ω専用ヤリ部屋みたいのがあって、
発情期のΩとヤリたい人が、外で選ばれ待ち(??)してるんだけど
攻めは、嫁が寝た相手はどんな奴だったんだろう・・・みたいな感じで、遠くから受けのことこっそり観察してたんだよね。
こんな感じか。ペイントだと限界あってすみません
そしたら受けに「お前がいい」「俺のことずっと見てただろ」って予想外に選ばれちゃって、いろいろこじれちゃうっていうw
攻めもまさか自分が選んでもらえると思ってなかったし、
1回きりだと思ったら向こうから追っかけてくるし、
自分でも気持ちの置きどころがわかんないし、
どうしたらいいかわかんなくなりつつも
会うのはやめなかったんだよね。
攻めは自分で自分の気持ちがよくわかってなかったと思うw
だからこの2人は恋愛してないんですよね。
仮にもBLマンガなので、
最後はBがLして終わるのか??と思いきや、
「俺にとってあいつ(嫁)はたった1人の存在なんだよ」で嫁命ブレない。
でも、この2人、唯一BがLしたっていうか
ちゅーはしてるとこがなんか深いなって思ったw
最後も受け「俺は俺らしく生きまーす!」みたいな感じで爽やかに終わるし、そこに攻めの存在は特に重要ではないw
過ぎ去った1人の男みたいなw
描き下ろしでもあったけど、ミノリちゃん(嫁)は、攻め(旦那)に「掘らせてください」って最初から普通に言えばよかったのにwww
そしたらこんなややこしいことにならなかったのではww
「攻めくんにつっこむなんてできないじゃん~~!」じゃねーよ!
むしろ言いたいこと我慢しててその先大丈夫なの??と思ったw
最初は、復讐的な目的で近づいたけど、
受けのことを抱いてもちゅーしても、気持ちがブレない攻めのキャラクターは
個人的にとても好きでした。清々しくてw
描き下ろしを見る限り丸ちゃん受けフラグなんだろうか??待ってます。
全体的に「w」多かったなーw
自分はあんまり気にならなかったけど、気になる人は気になるかも。
別にwなくてもよくね?なシーン多々あったがw
「へんたいプレイ」に収録されていたお話は収録されてませんでしたね。
あっちはオメガバースじゃないからかw
まさか未収録でお蔵入りすることないよね!?普通の(?)かたしなさんの単行本も待ってます!!