前回の里つばめさん初コミックス「Evergreen days」では、その世界観を自分の言葉でうまく表現できず、自分でも「どうしてもっとうまい言葉が出ないんだ!!」とモヤモヤしていたんですが、
あれを、一言でまとめて言うとこういうことです。
里つばめさんの絵が大好きだ!!!
エロ ★★
未熟な僕らの卒業論文
大学?の工学部のお話。なんかひたすら配線とかを繋げてるあれです。
だから、同い年×同い年ですね。
工学部の話だから、テストの問題文みたいな帯で、”変化”って言葉を使ってるんですね~。中読んで初めてわかったw 帯、可愛いです。
なんでも物事をハッキリ言う攻めくんと、平凡な受けのお話。
ここまでキツい言い方をするキャラも珍しいような気がします。はらださんの「好きなひとほど」の受け以来かな、、
キツいのは最初だけで、後半になるにつれてわりと大人しくなっていくけどw
周りからは「あのキツい言い方なんとかなんないのかね」って、「俺アイツ無理だわー」って言われるタイプ。
で、受けは攻めの「ハッキリ言うところが逆に付き合いやすい」って思ってるんだけど、自分もそっち派というか、その気持わかる気がします。
自分もそういう同性には惹かれるかな。話しててこっちのほうが清々しい気持ちになるような人っていいよね。まあ、相手によるんですけどww(人間関係はこれに尽きる)
受けは、自分のバイト先の女の子と一緒に歩いてる攻めを偶然見て、嫉妬しちゃって、2人で一緒に見に行こうって言ってた映画を、他の人と観に行っちゃうんだけど、行った先で「実は攻めくんにも声かけたんだけど、友達と観る予定だからって断られちゃったんだー」ってことを聞かされます。
これ、自分でも受けと同じ行動とるな~と思った。勝手に勘違い+誤解して、憂さ晴らしで行くんだけど、「攻めくんにも・・・」を聞かされたら罪悪感MAXで死にたくなって心の中でめっちゃ「ごめん、ごめん、ごめん!!」って思うやつw
これこそ手のひら返し。
あるあるっつーかわかるわかるすぎて辛くなった
攻めは、将来的(数十ページ後)にくっつく受けに対しても、
「マジわけわかんねー」
「めんどくせーな何が気に入らねーんだ」
「もういいそうやって好きなだけスネてろよ」
とか、オブラート皆無で自分の思ってることをハッキリ口に出して言います。
それが、読んでる側からしてもすっごい清々しくてスッキリするんだよねw
こういう、媚びたりとか、相手によって態度を変えるとかと無縁な人って、やっぱりかっこいいし惹かれます。
「めんどくせーな」はちょっとキツいけどw
「ずりーぞお前 急に素で言われたらグッとくるじゃん」
口悪いけど思ったことしか言わないって人は、こういう時も絶対に嘘を言わないわけだから、ノロケ的な意味で考えると最高だよね。
くっついてからがこの性格の本番で、無自覚で本領発揮すると思います。
うーんこれは旭くん(攻め)が受けのほうが萌えるかな、、と思いながら読んでたら、一応掘られていて、でもなんか掘られてんだか挿れてんだか最初よくわかんなくてw、「おっ?」と思ったら
「・・・じゃあ次俺な」
「・・・ん」
リバなんです、これ!!
・・・・・・
・・・
リバはいつでも365日待ってるんだけどこの2人は特に可愛かった・・・!!
「じゃあ次俺な」にめちゃくちゃ萌えました。
どっちも相手がコイツなら掘られても何でもどっちでもいいって思ってないとできないことだと思うと、死ぬほど萌えます。
だから、正確には「受け」「攻め」って書くのは合ってないんですけど、旭くんのほうが攻めっぽいのと、突っ込んでる回数が多いので、旭くんを攻めとしてます。
「たぶん既に俺お前といる時間が一番長いぜ」
こういうのをサラッと言える(無自覚)のも言いたいこと言うとこの良さ
いろいろありまして、攻めは足を捻挫しちゃうんだけど、それが心配で受けは何かと気にかけていました。ある日、2人の先輩がこう言います。
「ケガって捻挫だろ?治ってんじゃねーの 昨日見かけたときそこそこ歩いてたじゃん」
足が治ってるのにまだ治ってないフリをしてた・・・?
デジャヴMAX
こっちの嘘はほんとに可愛いもんで、和みましたけどw
描き下ろしでは、電話の相手とめっちゃ笑って話してる攻めに嫉妬して、攻めがいない隙にこっそり携帯を見ちゃう・・・っていう話なんだけど、これもまた、「そこは自分も受けの立場だったら携帯見ますハイ、、」ってまた妙に受けの気持ちがわかるとこだったりして、、
で、”携帯を見ようとしたこと”じゃなくて、”疑ったこと”に対して怒ってる攻めが
「今日はお前のコレ出番なしな」
って言うんですけど、それが頭おかしくなるほど萌えた
これさ~~リバじゃないと出てこない台詞なんですよ。
ただでさえリバものは市場に少ないわけだから、奇跡みたいな台詞なんですよ。
もうほんとこれ・・・ リバにこんな良さがあるとは・・・
そうか・・・相手が怒った場合、リバだと「今日お前は挿れるのナシな」って一方的に攻める展開が可能なのか・・・
もう前作が「生徒×先生の最高峰」だったら、この台詞だけで「リバの最高峰」でいいんじゃないでしょうか。
だって奇跡の台詞だもん。
「お前だって俺といるときそんな笑わねーじゃん」
「・・・でも俺は旭といる時が一番楽しい」
「(笑って)俺も!」
って会話が素敵だった。
確かにさ、一緒にいてよく笑う相手が一番とは限らないよね。
なんていうか男の子のこういう距離感素敵ですね。二次元男子ね。
萌えたし、思いもよらないところで「わかるわ~」「あるわ~~」って同意するところが多くて、そういう意味でも楽しく読めました。
読んだ時の衝撃度は、やっぱり前作のほうが大きかったけど、やっぱり里つばめさんの描く世界観は素敵です。平凡なんだけど、描き方が本当にうまくて引き込まれます。
SFとか、近未来ものとか、登場人物の名前がカタカナなのってあんまり好きじゃないんだけど、里さんの描くSFだったら普通にめっちゃ進んで読める自信がある。
里さんの絵柄だとSFものとかでも合いそうだし、素敵な漫画を描いてくれそうだよね。逆に時代ものの話だとあんまりしっくりこない感じがする。個人的に。
けど、一番光るのはやっぱり現代ものだなあ~
現代の、どこにでもいそうな人の、どこにでもある物語が。
里さんの漫画の登場人物って、本当に身近に感じられます。